仕事・生き方

職場と家が近いってどうなの?社会不適合者が職住近接について考えてみた

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職住近接(しょくじゅうきんせつ)という言葉をご存知でしょうか?

これは職場と自宅が地理的に近い状態の事を指し、満員電車問題などを解消するために近年注目されているライフワークです。

職場と家が近いとQOLも上がって、働く環境としては最高に思えますよね。

しかし…良い事の裏には必ず欠点がある、というぼくのちょっとひねくれた発想が職住近接に疑問を抱き、自分なりに考えてみました。

特にぼくのような社会不適合者にとって職住近接は果たして是か、非か?
良い面も悪い面も、紹介したいと思います。

職場が家から近いのは、しんどい

通勤中

さっそく個人的な結論ですが、家の近くに職場があるというのはまあまあしんどいです。

断っておくと、良い事もめちゃくちゃ多いです。
というか、普通に考えたらメリットの方が圧倒的に多いですよね。

しかし、私のような社会不適合者にとっては必ずしも良い事ばかりとは限らないのです。

理由はシンプルで

  • 仕事とプライベートの境目がなくなる
  • 「近いんだから大丈夫でしょ?」と頼られやすい
  • 通勤による気持ちの切り替えができない

──このあたりがボディブローのようにじわじわ効いてきて、しんどくなってくるんですよ。
詳しいことは各項目で解説しているので、ぜひ一読いただければと思います。

職場が家から近いメリットとデメリット

メリット

満員電車を回避できる

最大のメリットは、何といっても満員電車を味わわなくて済むというところでしょう。

朝早く起きて駅に行くと、改札を抜けた瞬間から人の波……少なくともじぇいは今、書いただけで胃がキュッてなってきました。
これと無縁の生活を送れるのは大きな恩恵ですよね。

中には、仕事そのものよりも満員電車の方が嫌だという人もいるのでは?

多少、寝坊しても大丈夫

同じ9時出社でも、職場が遠いと6時起きなんてことも…それに対して、職場が近ければ8時に起きても間に合います。単純に睡眠時間が増え、ストレスフリーな環境になります。

むしろ早めに起きて、その時間を自分の時間にあてるいわゆる”朝活”なんてことも可能ですね。

じぇい
じぇい

意志薄弱なぼくは、そんな事できたためしがありませんが…

業務外の時間を多く確保できる

通勤時間が大きく短縮できるので、その分自由時間に当てる事が出来ます。

例えば、往復2時間かかるとしたら、週に10時間は通勤時間になってしまいます。
しかし、往復30分だとしたら週に150分、つまり2時間半の通勤時間です。
じつに7時間30分という長時間を自由に使う事ができます。

デメリット

家の近くに職場があるって、なんかイヤ

ぼんやりと書いてしまいましたが、これが全てを物語っています。

家というプライベート空間から少し歩いただけで労働する場所がある…なんかイヤですよね?笑

職場で残業を募る場合、否が応でも強いられる可能性もあります。
人手不足の時は…

上長
上長

そういえば○○はこの辺に住んでるよな…

と、急遽呼び出しをくらう第一候補にあがる可能性もあります。

気付けば頭の中は仕事の事でいっぱいになり、仕事とプライベートでオンオフの区別がつけづらくなるのは大きなデメリットです。

遅刻は絶対に許されない

……いや、分かっています。
「電車通勤だって遅刻は許されんわ!!」という声が聞こえてきますが、いくら社不でもそんな事は重々承知しております。

しかし、電車通勤の場合、車両事故や信号トラブルなどの事情があれば、大抵の場合遅刻は許されます。
ウチの会社はそれすらも許されないわ!という事情は置いといて。

一方で電車を利用しない人たちは、どんな言い逃れもできません。

自転車の場合、真夏や雨、台風の時などが大変

満員電車をよそに自転車で風を切りながの通勤…最高のシチュエーションですよね。

しかし現実はなかなか大変で、真夏はとにかく暑く汗だくになり、日焼けもします。

さらに雨の日となると、レインウェアを着ながら自転車を漕ぐことになります。
フードを被りながらの左右確認は視界が大きく妨げられ、割と危険を伴う通勤手段となります。
おまけにこれも真夏だと、レインウェアの中で体温と湿度が上昇し、かなりの不快感を覚えます。
台風は…言わずもがなです。

極めつけは、台風だろうが何だろうが遅刻は厳禁です。

じぇい
じぇい

むしろ「お前電車使ってないのになんで遅れたの?」という微妙な空気が流れます。

終電を逃した人の宿泊場所にされる可能性も

飲み会などで終電を逃した同僚がいた場合、自分の家が宿泊所に使われる可能性があります。
タダで泊まれて、面倒なチェックインも不要…相手にとっては無料のビジホみたいなもんです。

同僚ならまだしも、これが先輩や上司となるとどうでしょう。今後の関係も考え、泊めざるを得なくなります。

職場が家から近い人は、こんな人が向いている

借家に住んでいる人

賃貸物件に住んでいる人は、職住近接に向いてると言えるでしょう。

その理由は、自分の家ではないからです。

さっき触れたように、同僚や先輩を宿泊させる事になったという事態になっても、所詮借りている家なので『気に入らなければ引っ越せばいいや』で済むんですよね。

これが実家や持ち家だったら、住所がバレるのがなんかイヤだから引っ越し…というワケにはいかないハズです。

職場の人間関係を良好に保てる人

職場でいざこざがあったり、うまく人間関係を構築できないなど、働いていると色々あると思います。
そんな時に休日に職場の人とばったり会った、となったら気まずくなるし、職場と家の距離が近いというのも心理的に嫌ですよね。

うまく職場に溶け込むことができたり、良好な人間関係を保てる人にとって、職場の近くに住む選択肢は最適といえるでしょう。

職場を辞めても気にならない人

家の近くの職場といえど、辞めることもありますよね。
その後の事を考えるとどうでしょう?

上の項目で紹介したように、休日に元職場の人に目撃された時…

元同僚
元同僚

アレって先月辞めた○○さんじゃない?

など、噂をされたり、最悪話しかけられて…

元同僚
元同僚

久しぶり!今何しているの?

などと詮索をされるかもしれません。
後腐れなく辞めることができ、その後も気にせず住めるような人は職住近接に向いています。

職住近接はうまく使いこなせば最高!

家と職場

職住近接は、メリットも大きいけど、社不にとってはデメリットも無視できません。
結局は「自分の性格や職場との距離感に合うかどうか」で決まるのかなと思います。

ぼく個人としては、職場と家はある程度距離があった方が、心の切り替えがしやすいです。
ただ、人によっては「もう通勤ラッシュには二度と戻れない!」と思うくらい快適な場合もあるでしょう。

つまり、ぼくのような社不にとって職住近接は万能ではない、でもうまく使えば強力なライフハックになる。

そんなかんじで、締めくくりたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。よかったらフォローおねがいします