
さ~て、寝る前にちょっとだけまとめサイトでも見よう…
そう思って気づけば1時間…そんな経験はありませんか?
かつて自分もまとめサイト閲覧が習慣化していた時期がありました。
昔は「○○に□□を突っ込んだら抜けなくなった…」などのスレを見て腹がよじれるくらい笑った記憶があります。
しかし、今では閲覧する事はまずありません。
その理由は、まとめサイトが想像以上に心理的な悪影響を及ぼすと気づいたからです。
今回は、そんな2ちゃんをまとめたサイト(以下まとめサイト)を絶対に見ない方がいい理由を5つ紹介します。
後半では、まとめサイトを見ないようにする方法なんかも紹介しているので、よければぜひご覧ください!
①とにかく卑屈が考えになる

「軽い暇つぶし」がいつの間にか気分を下げる理由
最初はほんの軽い気持ちでまとめサイトを開いているはずなんです。
「ちょっと暇だし」「面白いネタでもないかな」――そんな感覚でスクロールを始める。
ところが目に入ってくるのは大抵、人を叩くようなスレや、皮肉・悪口まじりのコメントです。読んでいるうちに、だんだん自分の思考までそのトーンに引きずられていきます。
根拠のない卑屈な気分に染められてしまう。暇つぶしのつもりが、終わるころには心が重くなっているのです。
負のバイアスが強くはたらく
負のバイアスとはネガティブバイアスとも呼ばれております。良い事よりも悪い事の方が記憶に残りやすい…ていうアレですね。
本来人に備わっている現象のようですが、まとめサイトを見ているとネガティブな情報が多く、それに拍車がかかってしまいます。
②あらゆる物事を見下す癖がついてしまう

頭の中で無意識に毒舌化する
まとめサイトに慣れてしまうと、記事やコメントの言葉づかいが自然と頭に染みついてきます。
気づけば、心の中で人やトレンドに対して「バカバカしい…」「何が面白いんだ?」と毒舌ツッコミを入れるようになり…

結局、周りの人間なんて大したことないんじゃないか…?
やがて、日常的にこのような言葉が浮かびやすくなってしまうのです。
最悪、それが口に出てしまうことだってありえます。
「自分より下を探すクセ」が強化される
まとめサイトには「失敗した人」「叩かれる対象」がよく取り上げられます。
それを見続けていると、無意識に「自分より下の存在」を探して安心するクセがついてしまうんです。
一時的には優越感を得られますが、結果的には他人を見下す視点ばかり強化され、自己肯定感は逆に下がっていきます。
③情報が偏る

まとめサイトも結局は「偏った情報」の切り抜き集
「テレビや新聞が報じない“真実”がここにある!」――そう思いたくなる人も多いかもしれません。
けれど実際のところ、まとめサイトもまた偏った情報の寄せ集めにすぎません。
なぜなら、まとめサイトの目的はただ一つ、アクセス数を稼ぐことだからです。
そのため、話題になりそうな意見や刺激的なレスだけを切り抜き、「盛り上がっている風」に編集しているのです。
都合のいい意見だけが強調される仕組み
まとめサイトの管理者は、気に入ったスレッドの記事をコピペし、恣意的にレスを選んで都合のいい意見でまとめています。
「○○、アンチだらけになるwww」や「□□、ついにオワコンに…」など、見る側がスカッとするようなネタを集めてアクセス数を稼ぐのがまとめサイトです。
④ネット弁慶になってしまう【実話エピソード】
ここで、ぼくが「まとめサイトのノリに引っ張られている人だな…」と感じた人物を2名ほど紹介します。
知人のSNSエピソード
大学生の頃の出来事でした。
2年の時に知り合った知人ですが、交流していくうちに「でも…」や「だって…」など、否定から入る発言が多い事に気づきました。
ある講義の担当が外国出身の教授でした。
後日、知人が公開していたSNSアカウントを見ていたら、その教授を蔑むような言葉がズラリと…その言葉のほとんどが2ちゃん用語によるものでした。
現実では特に何も言わず受講していた彼ですが、ネットの世界ではまるで人が変わったかのような罵詈雑言を繰り出していたのです。
そんな二面性が垣間見え、ぼくはその知人と縁を切りました。

趣味ギターアカウントの初心者狩りエピソード
SNSを見ていると、ときどき「まとめサイトっぽいノリ」をそのまま持ち込んでしまっている人に出会うことがあります。
ぼくが遭遇したのは、趣味でギターを弾いている人でした。
彼は別アカウントの初心者の質問をわざわざ探してリポストし、「こういう初歩的なことは自分で調べましょうw」と、いわゆる“初心者狩り”のようなことを繰り返していたんです。
もちろん彼の言うように、自分で調べる姿勢は大事です。
でも、下の人を探してわざわざ晒す行為って……正直、見ていてカッコ悪いですよね。
さらに後日、その人自身が「自分、2ちゃんねらーでしたw」と公言していたのを見て、妙に納得してしまいました。
きっと「初心者が上手くなってほしくない」――そんな気持ちが根底にあったのでしょう。
というか、粗さがしをするその時間をギターの練習に使えばいいのでは…?
こういうとき、みなさんならどう感じますか?
やはりまとめサイトの空気に染まりすぎると、人との接し方にも影響が出てしまうのかもしれません。
⑤まとめサイトを見た瞬間はスカッとする

「芸能人の○○、大炎上中!!」
「離婚した夫に天罰が下ったww」
など…確かに読んでいるこっちもスカッとするので、一見ストレスを発散しているように感じます。
しかし、スカッとするのは一瞬だけです。
長期的にはストレス発散どころか蓄積となってしまい、気づけば現実でも、誰かが不幸になってほしいという思考になってしまいます。
まとめサイトを”まとめた動画”も罠!

実は注意したいのが、まとめサイトをそのまま動画化したもの。
最近YouTubeでよく見かけませんか?
「〜した結果ww」みたいな2chスレを読み上げる動画です。
一見ただの暇つぶしですが、あれも結局はまとめサイトと同じ。
しかもスクロールすらせず、流しているだけで耳からどんどん入ってくるので中毒性が強いんです。
ショート動画となれば、なおさらやめられなくなってしまいます。
気づけば「ちょっとだけ」のつもりが、あっという間に何十分も溶けている――そんな恐ろしい罠があります。
まとめサイトを見ないようにする方法

まとめサイトを見ない方が良いのは分かったけど、じゃあどうやったら見なくて済むんだ?
そういう疑問をお持ちの方に、最後にまとめサイトを見ないようにする方法をお伝えします。
ブックマークから外す
一番手っ取り早く、有効な方法と言えるでしょう。
ブックマークやよく見ているサイトなどに登録していると、自然と目に入り、無意識的に手が伸びて…あるあるですよね。笑
もし、今まとめサイトをブックマークしているという方がいたら今すぐ外しましょう!
拡張機能を使う
Chromeブラウザを使っている方に限られますが、拡張機能を使う方法があります。
特定のサイトをブロックし、いっそ物理的に見れなくしちゃおう!ってやつです。
代表的な拡張機能は『Blocksite』や『ウェブサイトブロッカー』などがあります。
まとめサイトだけではなく、SNSや暇つぶしサイトをついつい見てしまう…とお悩みの方に向いている拡張機能です。
他の趣味に没頭する
まとめサイトを見る時間を、他の事に使ってみましょう。
でも趣味はお金がかかるから…と思いの方もいるかもしれません。
お金がかからない趣味はじつはたくさんあります。
詳しくは、ぼくが過去に書いた記事をぜひご覧になってください。
口に出さなくても頭でそう考えてしまう恐ろしさが、まとめサイトにはある
いかがでしょう?少し主張強めの記事になってしまいましたが、これがぼくの伝えたいことです。
確かにまとめサイトは面白さも沢山あります。
しかし、それ以上にネガティブな書き込みが多いのも事実。
まとめサイトにありがちな卑屈な主張や考えは、実際に口に出さずとも、頭の中でバイアスがかかってしまいます。
大事なのは「見ない工夫」をすること。ブックマークを外す、拡張機能でブロックする、別の趣味に時間を使う――小さな工夫で日常の気分は驚くほど変わります。
「まとめサイトを見ない選択」をすることは、心を軽くするシンプルで確実な方法です。
まずは今日から、ほんの少し意識してみませんか?