「派遣会社の登録も済んだし、あとは求人探すだけ!」…となったものの、いざ条件を見ていくと「あれ?なにを基準に選べばいいんだ?」と迷う人も多いんじゃないでしょうか。
特にぼくのような社会不適合者にとっては、派遣先選びでもかなりの難関。
「満員電車は回避したい!」「祝日はちゃんと休めるか」「週3勤務からでも大丈夫?」…チェックすべきことが山のようにあります。
そこで今回は、ぼく自身が派遣先を選ぶときにチェックしているポイントや優先順位をまとめてみました。
同じように「求人の選び方に迷う…」という人の参考になればうれしいです。
本記事では「派遣会社そのものの選び方」については扱っていません。ここで紹介するのは、すでに派遣会社に登録したうえで、派遣先(実際に働く職場)を選ぶ際のポイントです。また、正社員求人の探し方や、派遣会社の比較について解説するものではありませんのでご注意ください。
派遣先の企業のことを調べる

派遣会社の担当者に企業名を聞く
派遣会社のお仕事を見てみると、派遣先の会社名は伏せて掲載してあります。
お仕事の応募した後、派遣会社から派遣先の詳細や面談日についての電話がかかってきます。
その際、向こうから派遣先の企業名を伝えてくれる事もありますが、そうでない場合は企業名をその場で担当者にたずねてみましょう。

差し支えなければ、派遣先の企業名をお伺いしてもよろしいでしょうか?
こんなかんじで聞けば、大体の派遣会社は教えてくれます。
ただし、派遣会社によっては断られることもあるので、その場合は無理に詮索することはやめましょう。
企業の公式サイトを見る
企業名が分かったら、その企業の公式サイトを見てみましょう。
派遣とはいえ、勤務する派遣先の特徴をおさえておくと面談などでも有利です。
派遣先が何を得意としているか、業務の方向性や、どんな事をしている会社なのかを把握しておくことは重要です。
口コミサイトはいったん無視で
ここでひとつ注意点ですが、転○会議やカイシャの○判などといった口コミサイトの情報はいったん無視しましょう!
口コミサイトは不特定多数の人が書き込むことができ、辞めた社員が悪い口コミを書く事が多いので、信ぴょう性が不透明です。(会社に満足してれば基本的に何も言わないですよね)
これが例えば、50件の口コミのうち8割が★2つ…とかであれば信用に値するかもしれません。
しかし母数が少ない口コミ、一部のクセの強い口コミなどはあまりあてにしないようにしましょう。
どうしても気になる場合は、実際の顔合わせで担当者に思い切って直接聞いてみるのもアリです。

ぼくも口コミサイトをかなり鵜呑みにしていた時期がありました…
時給について
高すぎる時給は要注意!(釣り求人の可能性がある)

派遣の仕事探しでたまに見かけるのが、時給1800円や2000円といった高時給案件。
しかも「基本的なことができればOK!」などの文言まで…
めちゃくちゃ魅力的な案件に見えますが、いわゆる釣り求人といっていいでしょう。
実際の条件よりも良い条件を掲載し、いざ入社してみたら専門性が高すぎる仕事だったり、土日出勤があったり…など。
派遣会社だけでなくハローワークにも釣り求人は存在しているようなので、こういった悪質な求人広告はやめてほしいものですね。
無難な時給を選ぼう

上記のような事情もあるので、仕事内容と相応な時給で選びましょう。
東京だと1200~1300円くらいまでは未経験OKで、業務内容も比較的簡単な案件が結構あります。

ぼくはろくにスキルもない人間なので、大体このラインでいつも探しています。
求人サイトや派遣会社の仕事一覧を見る限り、1500円くらいからはそこそこ高度なスキルや能力が求められます。
それこそ、国家資格の保有が前提だったり、語学能力、実務経験が豊富(2年以上etc…)であることが条件であることが多いです。
出勤時間や路線について

通勤時間も大事ですが、個人的にはそれ以上に出勤時間や路線について把握することを強くおすすめします。
上り方面は通勤・帰宅ラッシュにぶち当たる覚悟で
派遣会社との面談で条件面の話になると、通勤時間について聞かれることが多いです。
(ドアtoドアで1時間まで…など)
上り方面はまずラッシュに直撃します。
例えば、9:00~18:00勤務で勤務地が渋谷…となると、間違いなくギュウギュウ詰めの電車で出勤・帰宅する事になります。
都心部においての通勤ラッシュのピークは一般的に07:00~09:00
帰宅ラッシュのピークは17:00~19:00です。
回避する方法の常套手段として、下り方面の仕事を探すという手があります。
上り方面の電車は20分が限界でも、下り方面で座りながら1時間出勤する…という事ができます。
10時出勤の仕事で選ぶ
通勤ラッシュにぶつかりたくない!という人は、出勤時間を軸に仕事を探してみるとよいです。
多くの派遣先はやはり9:00~18:00が多いですが、次点で10:00~19:00の勤務時間の会社も意外とあります。
この10時出勤の会社がねらい目で、通勤ラッシュを回避できます。
ぼくの経験ですが、以前JR武蔵野線を利用して出勤していたことがあります。
武蔵野線のピーク時の混雑率は137%です。
ですが当時の職場は10:00出勤だったので、ビックリするくらい空いていました。
ちなみに、全国混雑率ランキングワースト一位は京浜東北線の200%…もはや想像できません。
そもそも100超えてる時点で異常だと思うが…
このように、派遣先の出勤時間や路線による特徴など事前に調べておくといいでしょう。
出勤日数・休日について
週3勤務可の仕事を探す

これまでの記事で何回か紹介していますが、週3勤務は私のような社不にとって非常に働きやすい環境です。
責任や裁量によるプレッシャーが週5に比べて軽減できますし、残りの週2を別の職場でダブルワーク…といった働き方もアリです。

デメリットは、派遣会社における週3勤務のお仕事自体がそもそも少ない、というところでしょうか。
土or日勤務有り(祝日は休み)のススメ
小売業だと、土日勤務はお客さんが多く大変ですが(そもそもほぼ出勤必須)、倉庫や製造のような非接客業で土日勤務だと、平日とおなじスピード感で作業ができます。
さらに上記の通勤面でいっても、土日は通勤ラッシュが無いので快適に出勤できるというメリットがあります。
他に考える点としては祝日の勤務の有無です。
祝日勤務となるとお盆・正月以外は基本的に週5勤務になるので、なかなかのハードワークとなります。

祝日に休めるかどうかで、実際しんどさはかなり変わります…!
とはいえ、家庭の事情なども大きく影響するので無理にとは言いませんが、土日出勤有りで視野を広げてもいいかもしれませんよ。
なので、個人的には土or日勤務有り(祝日は休み)のお仕事があれば、ねらい目です。
まとめ:妥協点を決めておこう!

派遣先選びはまさに「生き残り戦略」。
条件をよく見ずに飛び込んでしまうと、気づけば「なぜこんな環境に…」と絶望しがちです(経験者)。
とはいえ、残業ナシで週3で通勤ラッシュを回避して~…などと全てを希望すると、さすがに選べる仕事はほぼゼロになってしまいます。
だからこそ妥協できる点を決めておくことも重要です。
例えば、「週5勤務だけど、自転車通勤ならできる」や「時給は低めだけど、人間関係が良ければ続けられる」など、これなら多少は我慢できる!というポイントを決めておくと、お仕事の幅もグッと広がります。
これから派遣先を探すみなさんも、ぜひ「自分にとってのラクさ基準」を大事にしてみてください。