仕事・生き方

下戸として生きる――。お酒が飲めない人に捧ぐ社会の攻略法と、ぼくの下戸エピソード

下戸として生きる 仕事・生き方

ぼくはお酒が飲めません。いわゆる「下戸」ってやつですね。

平成初期生まれなので、社会人になりたての頃は「飲み会=当たり前」みたいな空気がギリギリ残っていました。

でもここ10年くらいで「飲み会離れ」「アルハラ」なんて言葉も広まってきましたよね。

さらにコロナ禍をきっかけに飲み会そのものをやめた会社も多いらしく、ニュースでは「6割くらいの会社がそうなった」と聞いたことがあります。お酒が飲めないぼくとしては、正直ありがたい流れです。笑

とはいえ「会社で働く」「お酒」…この2ワードは、いまだに蜜月関係にあります。

というわけで今回は、下戸として生き抜く方法や、ぼくの下戸エピソードなんかを気楽に語ってみようと思います。

この記事はこんな人向けです
  • 下戸ゆえに損した・嫌な思いをした経験がある人
  • お酒が飲めない自分にモヤモヤしている人
  • できるだけ飲み会を避けたい人

下戸あるある…飲めない人が飲み会で感じること

それではぼくも含め、お酒が飲めない人達のあるあるを紹介します。

シラフだから介抱係にされる

介抱する人

酔い潰れた人や気分が悪くなった人の介抱役になりがちですよね。
ぼくも千鳥足の職場の人が、ホームに落っこちないか心配な事が何度もありました。

ひどい時は、泥酔して立てない・帰れない…なんてこともありました。

おまけに介抱する側はタダ働きなので、正直これには困る事が多かったです。

割り勘で損を感じがち

ビール一杯800円カクテル900円。ぼくはウーロン茶一杯300円けど割り勘は同じ…。
財布が泣く瞬間です。

しかし事前に飲めない事を伝えると、勘定の時に…

じぇいは酒飲んでないから、少なめでいいよ~

と、神様のような事を言ってくれる人がいるので、その時は感謝してお言葉に甘えちゃいましょう。

バーとか、未知の世界

バーなんて一度も入ったことない!という下戸の方も多いんじゃないでしょうか?ぼくがそうです。

「大人の嗜み」として憧れるけど、正直バーは未知の世界。
結局カフェでコーヒーを飲んでる方が落ち着きます。

行きつけのバーがあるんだけど、マスターがいい人なんだよね~!

とか…

オリジナルのカクテルが絶品で~…

などどいう会話に全くついていけないのです。

「人生損してるよ!」って言われる

余計なお世話です。

下戸あるあるのトップクラスかもしれません。「お酒がなくても人生楽しいよ!」と言いたいけど、毎回説明するのはちょっとめんどくさい…。

むしろ「飲まない方が次の日めちゃ元気だよ」と心の中で勝ち誇っています。

ぼくがお酒を飲めない&苦手な理由

下戸2

遺伝的な影響

おそらく遺伝による原因が大半を占めていると思います。

ぼくの家庭でいうと、父は営業職という事もあってか割とお酒に強い人でした。

一方で母はお酒に弱く、ぼくと同様コップ一杯が限界といった感じです。お酒の弱さは母親の遺伝子をしっかりと受け継いだんでしょう。

お酒を楽しむ習慣がない

そんな父が早くして他界してしまったこともあり、我が家ではお酒を飲む習慣が全くありませんでした。

クリスマスや正月はもちろん飲まず、親戚同士で集まるといった事も無いので、周りがお酒をたしなむ環境ではありませんでした。

酒癖の悪い人が職場にいた

酒で豹変する人
職場の寡黙な人は、お酒が入るとこんな感じでした。

以前の職場に、とても大人しい社員がいました。
少しクセがある人でしたが、仕事中は口数も少なく真面目に取り組んでいました。

ところが――飲み会になると豹変。
お酒を飲んだ途端、まるで人格が入れ替わったかのように大声をあげ、乱痴気騒ぎを始めるのです。

普段からストレスを溜め込んでいたのでしょう。酒が入ると感情のタガが外れてしまうらしく、悪態をついたり暴れたりと…手がつけられない状態でした。

そして翌日には決まって
「昨日のこと全然覚えてなくてさ…変なこと言ってたらゴメン!」
と一言。

いやいや、ゴメンじゃ済まされないでしょ…。

この経験以来、ぼくは飲み会という場そのものが苦手になってしまいました。

下戸が飲み会で生き抜く方法3つ

無理して飲まない

まず第一にこれです。

よく、「飲めば飲むほど強くなる」などどいわれますが、そんなことはありません。

むしろ飲めないのに無理して飲んでしまうと、最悪命に関わる事態となります。
無理して飲む事だけは絶対に避けましょう!

「お酒が飲めません」とハッキリ言う

これはかなり有効な手です。

ポイントは「お酒に弱い」や「ちょっとしか飲めない」など曖昧に言うのではなく「飲めない」とハッキリ言い切ること。

一昔前だったらこう言っても、「大丈夫!飲めば強くなる!」と根拠もなく飲まされたかもしれません。
しかし、そういった行為も現代では問題視されているので、飲めないと明言してしまえば周りの人も分かってくれるでしょう。

もし「お酒は弱いんだ」などあいまいに言うと尾ひれがつき、いつの間にか“酒に強い人”にされます。
人の口に戸は立てられぬ、とはよく言ったものです…

お酒が弱い、飲み会に行きたくない人は「飲めません」とハッキリ言い切ると効果的です。

弱い、ちょっとだけ飲める…など、あいまいに伝えてしまうと以下のようになります。↓

「お酒弱くて…」とあいまいに伝えた結果(ほぼ実話)

飲まなくても、楽しめるならそれでいい

飲み会で楽しむ人

世の中には飲めなくても飲み会が楽しめるという、大変素晴らしいスキルを持っている下戸の方もいます。羨ましい…

シラフの状態でも周囲に溶け込み、楽しむことができる人は、きっとこの先も困る事はあまりないでしょう。

ぜひそのスタイルを貫き通してください!

筆者のリアルな下戸エピソード

下戸

実際にあったぼくの下戸エピソードをいくつか紹介します。

『飲めなくても大丈夫』を信じたら大丈夫じゃなかった話

昔のバイト先の話です。
幹事をつとめる人から飲み会の誘いがありました。

じぇい
じぇい

いやぁ~、ぼく酒弱いんすよね~…

と伝えたところ、

あ、飲めなくても大丈夫だよ~。鈴木さん(仮名)さんも飲めないし!

と返ってきたので、まだ社会人経験が浅かったぼくはその言葉を信じ、飲み会に参加しました。
するとどうでしょう…

なんと鈴木さん、ジャンジャンお酒を注文するではありませんか。

じぇい
じぇい

鈴木さん、めっちゃ飲むじゃねーか…!

一般的には鈴木さんも弱い方なんでしょうが、コップ一杯が限界なぼくにとって鈴木さんは酒豪にしか見えませんでした。

この経験以来、周りには「アルコールが受け付けない体質」と伝えています。
そのうえで、以下の言葉を一切信じなくなりました。

「飲めなくても大丈夫」
「○○さんもお酒飲めないけど来るよ」

飲み会は断るけど、罪悪感で妙に丁寧にお礼しちゃう

そんな事情もあってぼくは、飲み会はほぼ断っています。

とはいえ誘ってくれる方としては、少なくとも自分にも来てほしい…そう思って誘ってくれたはず。
こうなると、さすがに後ろめたい気持ちが芽生えるものです。

飲み会に誘ってくれた時、ぼくはいつも以下のように返答しています。

じぇい
じぇい

誘ってくれてありがとう!けど自分はアルコールが受け付けない体質で、正直むかし飲み会であまりいい思いをしたことがないんだ。僕の分もみんなで楽しんでください!

こういう感じで返事をしているので、かなり当たり障りなく断ることができます。

飲み会ゼロの職場を探す旅に出た

お酒も飲めず飲み会の雰囲気も楽しめないぼく…最終的にこの結論に落ち着きました。

そうだ、飲み会がない職場に就けばいいんだ――。

ぶっちゃけ飲み会の有無なんて会社とその部署によるとしかいいようがないのですが、ある程度の目星をつける事はできます。

例えば、営業職や広告業界なんかは今でも飲みニケーション文化が根強いですね。
逆にWEB業界や医療職などは飲み会があまり無いと言われています。

ぼくは派遣社員を長く経験していますが、正社員と比べて帰属意識が薄いので、全体単位の飲み会がありません。
個別で飲み会を行うことはたまにありますが、例によって全て断っています。

まとめ:飲めなくても楽しみはある

趣味

下戸は「介抱係にされる」「割り勘で損する」など損な役回りになりがちですが、無理に飲む必要はありません。

もちろん、お酒を楽しんでいる人や飲み会が好きな人を否定するつもりはありません。
あくまで「下戸の立場から見たらこう感じるよ」という話なので、「そんな見方もあるんだな」と思っていただければ幸いです。

大事なのは「飲めません」とはっきり伝えること。そうすれば周囲も理解してくれます。

それでは下戸のみなさん、今日もシラフで元気に生き延びましょう!

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