左右盲という言葉をご存知でしょうか?
ネット記事やSNSなどで話題になり、次第に認知されてきていますね。
しかし、実際にこういった人は少数派ではあるし、じっくり話したことがあるという人は多くないハズ。
このような事が当てはまる人は、左右盲かもしれません。
筆者じぇいも左右盲です。日常の生活や仕事で困る事は多々あります。
しかし逆によかった事や新たな発見もありました。
今回は、そんな左右盲についてシェアしていきたいと思います。
左右盲の方も、そうでない方も一読いただければ幸いです。
左右盲とは?意味や原因を解説

左右盲とは、左右のとっさの判断が難しい症状のことをいいます。
別名は、左右識別困難や左右失認とも呼ばれています。
左右盲の原因
原因ははっきりと解明されていません。
よく言われているのが、幼いころに左利きだったのを右利きに矯正され、左右の判断が難しくなった、という説がありますね。
左右盲は病気ではない
左右盲といわれていますが、もちろん病気や障害ではありません。
左右盲は「左と右をとっさに区別しにくい」「混乱しやすい」という傾向を指す表現であり、あくまで誰にでも起こり得る日常的な困りごとに近いものと考えられています。
左右盲の日常あるある
視力検査で左右を間違える

最近の視力検査は、機器をのぞき込んで、映った輪っかが空いている方向を口頭で言う…みたいなタイプが主流だと思います。
係員さんが次々と変えるのですが、上下はともかく左右どちらかが映ると…

…ひだr、ッスゥーー…あーっ、右です。
と詰まってしまう事があるのではないでしょうか。
ダンスで左右が混乱する

運動会や習い事でのダンス…最近では授業でもあるみたいですね。
レクチャーを受けている時、とにかく左右を間違えます。
「はい右足前に出して~!その後は左手をぐいっと右斜め前に~…」
こんな事を言われたら、もはや考えるのに必死になってダンスどころではありません。
さらに状況によっては、先生や講師が向かい合って”右”と”左”の指導をするので、こうなるとこちらの動作は逆になります。もうわけわかりませんね。
運転中に左右を間違えそうになる
指示された反対の方向にハンドルを切ってしまう…左右盲あるあるですよね。
中には、ウィンカーを逆に出して曲がるというケースもあります。
ただしじぇいは車の運転に関してはあまり困ったことは無く、その理由はこちらの項目で解説しています。
筆者の左右盲エピソード3選
ここでは、じぇいの実際に日常で起こっている左右盲エピソードを3つほど語りたいと思います。
とっさに左右の指示をされると混乱する

おそらく多くの左右盲の方が当てはまるケースだと思われます。
昔ぼくがバイトをしていた職場でも、角を曲がる直前で…

あー、じぇい!そこ左、左!
と言われ咄嗟の判断ができず、間違えて右に行ったら…

そっちは右!!
こう言われたことが何度もあります。笑
確率は5分と5分…!!!
お箸を持つ方が~…と言われても分からない
子供に左右を教える方法として「お箸を持つ手が右で、お茶碗を持つ手が左」という教え方は有名ですよね。
しかし、大人であるはずのぼくにそう言われてもピンとこないのです。
その理由は…

だって左利きの人もいるじゃん…
…はい、ひねくれていますね。笑
運転中:自分でイメージすれば分かるけど、指示されると混乱
僕が運転にあまり困らない理由は、道順を”こっち“や”そっち“でイメージしているからです。
例えば、運転中に左折するとき…

次は左に曲がる…!
ではなく…

次は”こっちの道“に入ればいいんだな
と脳内イメージをしています。
文章でお伝えするとなるとなかなか難しいですね。
もう少しいうと、レースゲームでよく道路に矢印のナビゲーションが出てきますよね。
あれを脳内でイメージしているかんじです。

一人で運転し、一人で行き先を決める状況なら問題ないのですが、口頭で道案内をされると混乱してしまいます。
なので教習所は嫌でしょうがなかったです。
左右盲を周りの人に言ってしまおう!筆者がカミングアウトした結果…

自分は左右盲だから、こうしてほしい!その気持ちはよ~く分かりますが、まだまだ世間では広く認知されていません。
「左右盲だからこういう配慮をしてほしい」と相手に気を遣わせるというより、いっそネタにしたらどうだろうか…
そう振り切ったぼくは、開き直り半分で周りの人に伝えました。
その結果…
なんと、思いのほかメリットが多かったのです。
じぇいが実際に左右盲を周りの人に打ち明けた結果、どんな反応があったかをお伝えします。
メリットその1:”面白い人”が確立される
新しく入る職場などで、ぼくはこのように言っています。

あ、自分右と左が分からないんで、よろしくお願いしまーす。
こう伝えると大体、以下のように返してくれます。

えっ何それ!?面白い!
左右盲の事、とっさに言われると混乱する事…などなどを説明したところ、大半の人が興味を示してくれました。
こうしてぼくは見事に”面白いキャラ”が確立されたのです。
メリットその2:同じ悩みを持つ人が見つかる
左右盲であることをカミングアウトすると、たまにこのような反応が返ってきます。

いやぁ~、俺も左右がとっさにわからなくてさ~…
なんとその人も左右盲であることが分かりました。
その後はあるあるネタや苦労することで盛り上がり、仲良くなるきっかけとなりました。
左右盲という名称こそ浸透していないものの、同じ症状に悩まされている人は意外と身近にいることが分かります。
「じつは左右盲だけど、なかなか周囲に言いづらい…」と悩んでいる人は、ぼくだけではなかったのです。
同じ悩みを共感できる相手となれたのも、とても大きなメリットです。
メリットその3:左右盲が認知され、広まるきっかけとなる
左右盲という言葉自体を知らない人はまだまだ多く、「左右の判断がとっさにできない感覚」は、やはり説明しないとまず伝わりません。
でも、思い切って「ぼく、左右とっさに出てこないんだよね」って話すと、意外と「へぇ、そういう人もいるんだ!」って受け止めてもらえるんです。
自分の困りごとを話すことで、「あ、世の中には左右が苦手な人もいるんだな」って広まっていく。
ある意味、左右盲の存在を知ってもらえるきっかけになるんです。
まとめ
左右盲とは、日常でのちょっとした「クセ」のようなもの。
視力検査で詰まったり、ダンスで逆に動いたり、道案内で混乱したり…正直、本人からすると必死なんですよね。
大事なのは、「自分だけがおかしいんじゃないか」と思わないこと。実はけっこう仲間は多いですし、ネタにして打ち明けてみれば、笑い話になって場が和むことだってあります。
右か左かで迷う人生も悪くない。
「こっちか、あっちか」で楽しく乗り切っていきましょう!